セント・パトリックス・デー(St Patrick's Day)は、アイルランドの守護聖人である聖パトリックにちなんで3月17日に祝われるアイルランドの伝統的な祝日である。
セント・パトリックス・デイの着色のページ
インフォメーション
- 聖パトリック:聖パトリックは紀元5世紀から6世紀にかけて生きたと考えられている。彼は主にアイルランドにキリスト教をもたらしたことで知られている。彼については多くの伝説(アイルランドから蛇を追放したなど)が伝えられているが、そのほとんどは象徴的なものであり、歴史的な資料による裏付けはない。
- グリーン:この日、多くの人が緑色の服やアクセサリーを身につける。伝統によると、緑色を身につけると、レプラコーン(アイルランドのノーム)による抓みから身を守り、幸運をもたらすという。
- パレード:世界中の多くの都市で聖パトリックにちなんだパレードが行われる。最大のものはダブリン、ニューヨーク、ボストン、シカゴで開催される。
- 緑の川:シカゴでは毎年、セント・パトリックス・デーの数時間、川が緑色に染まる。アメリカで最も有名なお祭りイベントのひとつである。
- 伝統料理:セント・パトリックス・デイには、コンビーフ、キャベツ、ソーダブレッドといった伝統的なアイルランド料理を食べるのがポピュラーだ。
- ビール:多くの人がアイリッシュ・ビールやウイスキーを飲んでセント・パトリックス・デーを祝う。アイリッシュ・カー・ボム」や「グリーン・ビール」など、この日のための特別なカクテルも知られている。
- トリリウムのシンボルトリリウム、特にクローバーは、聖パトリック・デーの主なシンボルのひとつである。伝説によると、聖パトリックは三位一体の概念を説明するためにトリリウムを使ったという。
- 世界の祝典セント・パトリックス・デーのルーツはアイルランドだが、世界中で祝われており、特にアメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスなど、アイルランド系移民の多い国々で盛んだ。
- 公式祝賀会:アイルランドでは、セント・パトリックス・デーは公式な祝日であり、祭日である。
- 宗教的側面多くの人にとって聖パトリック・デーは世俗的な祝日となっているが、アイルランドの多くの人々にとっては宗教的な意味合いも深い。多くの教会では、聖パトリックにちなんだ特別ミサが行われる。
トリビア
- 青? もともとセント・パトリックス・デイにちなんだ色は緑ではなく青だった。これは、アイルランドが緑豊かな風景を連想させ、「緑の島」と呼ばれるようになったためであろう。
- アイルランドに蛇はいないアイルランドから蛇を追い払ったのは聖パトリックだという伝説がある。実際には、アイルランドの気候のせいでヘビが生息することはなかった。
- アメリカの伝統:セント・パトリックス・デーのパレードは、アイルランドではなくアメリカで始まった。最初のパレードは1762年にニューヨークで行われた。
- 短い禁止事項:アイルランドでは1970年代まで、セント・パトリックス・デーは禁酒法だった。世界の他の地域では、この祝日は豪華なパーティーの代名詞となっていたことを考えると、これはむしろ皮肉なことだった。
- レプラコーンレプラコーンはこの祝日のシンボルとして人気があるが、もともとはこの祝日とはあまり関係がなかった。しかし、レプラコーンはアメリカ文化、特に "アイルランド人の幸運 "という文脈で人気がある。
- 伝統料理:アメリカでは、セント・パトリックス・デーの伝統的な料理はコンビーフとキャベツである。実際、この料理は「アイルランド料理」というより「アメリカ料理」である。
- 世界の祝典セント・パトリックス・デーは、日本、ロシア、アルゼンチンなど、世界中の意外な場所で祝われている。
- 緑地:セント・パトリックス・デイには、世界の有名な建物や名所の多くが緑色にライトアップされる。ピサの斜塔、トレビの泉、リオデジャネイロのキリスト像などだ。
- 最短パレード:アイルランドの町ドリプシーでは、毎年「世界一短いパレード」が開催される。パレードの長さはわずか23メートルで、パブからパブへと続く。
- クローバー vs 四つ葉のクローバー四つ葉のクローバーは幸運のシンボルとされているが、トリリウムのクローバーはセント・パトリックス・デーのシンボルである。前述の通り、聖パトリックは三位一体の概念を翻訳するためにトリリウムを用いた。